印刷通販を注文するなら知っておきたい基礎知識

分かっているようで分からない印刷の基礎知識やもっと理解することで今後の印刷データの作り方が変わるかも?

そんな情報を紹介していきます。印刷物を作るときの知識としてお役立てください。

vol.23
正確なデータを入稿するためのチェックポイント

データチェックの再入稿の原因とは?

データチェックの再入稿原因トップ6

弊社では、お客様が入稿された完全データを印刷してお届けいたします。

トラブル防止のために、お客様から入稿されたデータは、印刷の仕様上問題が無いか、弊社チェック基準に基づきすべてチェックいたします。

入稿データに問題がある場合は、弊社より問題の箇所をお知らせいたします。 お客様側で問題箇所を修正のうえ、再度入稿していただくこととなります。 入稿データに問題がなければ、データチェック完了をもって受注が確定いたします。再入稿となりますと、納期にも影響が出る場合がありますので、データに間違いがないか入稿前にもう一度ご確認いただきますようお願いいたします。

ここではデータチェックの原因で特に多いものを紹介していきます。 データ作成時の参考にして下さい。

>入稿データとチェックについて

再入稿原因 top1

ご注文サイズとデータサイズが異なる

ご注文サイズとデータサイズが異なると印刷に進むことができません。また、データサイズが正しくご注文が間違えている場合もあるため、ご注文サイズとデータサイズが異なると再入稿となってしまうのでご注意ください。

>イラストレータのサイズとトリムマーク(トンボ)の設定

>フォトショップのカンバスサイズの初期設定

>Wordのサイズ設定について

>Excelのサイズ設定について

サイズが異なる
(例)PowerPointでA4データを入稿したつもりが再入稿になった
ppサイズ設定

PowerPointでデータを作成する時にスライドサイズの指定する際に「A4(210×297mm)」を選んでもデフォルトのサイズは幅「27.517cm」、高さ「19.05cm」となっており、データサイズは「275.17×190.5mm」なってしまうことがあります。

そのため、初めのサイズ設定が重要となります。入稿前にもう一度ご確認ください。

>PowerPointサイズ設定について

(例)スキャンデータ入稿したら再入稿になった
スキャンデータのサイズ設定

スキャンデータはスキャン時の設定によりご注文サイズと異なる場合がありますので、サイズが指定できるアプリケーションへ配置してサイズ調整をしてご入稿下さい。

弊社でのサイズ変更は行っておりませんのであらかじめご了承ください。

対策
上記以外でもトンボがなくてデータサイズが不明であったり、表裏のサイズが異なっていたり、データサイズに関するトラブルは多いのでご入稿前にデータサイズの確認をすることがトラブル回避につながります。
再入稿原因 top2

塗り足しが不足している

印刷用データは、フチがない仕上がりにしたい場合は「塗り足し」が必要です。仕上りサイズと同じサイズで背景を作成すると、断裁時の微妙なずれで端に白いフチとして出てしまう可能性があります。

>塗り足しとは?

>Photoshopの塗り足し

>Wordの塗り足し

>PowerPointの塗り足し

ぬりたし
(例)A4サイズ(210×297mm)のデータが再入稿になった
塗り足し不足

背景に画像やオブジェクトを入れていてフチなしの仕上がりにしたい場合、データサイズを「塗り足しサイズ」にする必要があります。

仕上がりぴったりサイズに作ってしまうと塗り足し不足の原因となってしまいます。

塗り足しは仕上がり線(断裁位置)から上下左右に「3mm」拡大する必要があります。

(例)A4(210×297mm)は「216×303mm」

対策
塗り足しはフチなしの仕上がりにしたい場合は必ず必要です。断裁位置より上下左右3mm伸ばしているかをチェックすることで「塗り足し不足」を防ぐことができます。作成中に変更するより、初めから塗り足しを踏まえた塗り足しサイズでのデータ作りが大切です。
再入稿原因 top3

PDF入稿のフォントの埋め込みがされていない

PDFデータを入稿する際はフォントが「埋め込みサブセット」になっていることが必要です。

PDFにフォントが埋め込まれていない場合は文字化けやレイアウトの崩れの原因となってしまう場合があります。可能であればフォントをアウトライン化してください。

埋め込みの確認はメニューバーの「ファイル」→「プロパティ」→「フォント」で確認することができます。フォント名の横に「埋め込みサブセット」と表示されていればフォントが埋め込まれています。

フォント埋め込み確認
(例)Indesign、illustratorでPDF作成時に設定をせずに作ったPDFが再入稿になった

印刷に適したPDFにするための手順が必要です。印刷に適した条件に満たしていないと印刷用データとして使えなかったり、品質が低下してしまう恐れがあるので注意が必要です。

アプリケーションごとのテクニカルガイドをご用意しております。詳細な手順についてはそちらをご覧ください。

※Indesign書き出し、illustrator書き出し以外のPDFには基本的に対応しておりません。

対策
弊社対応のアプリケーションで作成し、印刷用PDFとして適切な設定をしてPDFを作成することが重要です。
再入稿原因 top4

データが不足している、ファイルの入れ方が間違っている

データを入稿する際に必要なデータは「印刷用データ(表と裏)」と「リンク画像データ」、そして加工がある場合は「加工指示書」、宛名印字がある場合は「宛名印字リストデータ」が必要です。

入稿データは一式 フォルダにまとめて、フォルダごとに圧縮して下さい。これらの必要なデータが不足していると再入稿の原因になってしまいます。

>入稿データファイルのまとめ方

>Illustratorデータ配置画像について

>加工指示書について

>宛名印字リストについて

ファイルのまとめ方
(例)必要データは準備していたがデータアップロード時にうまくいかなかった
データ圧縮

入稿データは一式 フォルダにまとめて、フォルダごとに圧縮して、データをアップロードしないと、最初に選択されたデータのみが入稿されてしまいますのでご注意ください。データの圧縮方法はMacはフォルダを選択して、デスクトップの「ファイル」→「圧縮」。Windowsは、フォルダを選択して「右クリック」→「圧縮」です。

>データの圧縮方法はこちら

対策
必要なデータをファイルに入れて1つのフォルダにして圧縮することでデータの入稿漏れを防ぐことができます。
再入稿原因 top5

画像の解像度が低く、画像が粗く文字がみえにくくなっている

画像の解像度が低すぎると、画像がぼやけて見えたり文字が見えにくくなってしまうので注意が必要です。アプリケーションでの作成時にも注意が必要ですが、PDF作成時に解像度の低いPDFで書き出してしまうと解像度の低い印刷データになってしまう場合がありますので注意が必要です。

>解像度について/印刷に適した画像データ

>印刷用のPDFへ変換する時の注意点

対策
印刷用データとして必要な解像度を保ったデータ作成を心がける。
再入稿原因 top6

そもそもご注文内容が間違っている

ご注文したいと思っている内容(作成データ)とご注文内容が違っていると、データとご注文内容が違うため再入稿のご連絡をする場合があります。弊社ではご注文内容を基準にデータチェックを行いますので、お客様が「データは間違っていないはずなのに再入稿になった」という事が起きてしまいます。ご注文の間違えで多いのは「サイズ」「色数」「件数」です。これらを間違えて注文するとデータとの違いで再入稿となってしまいます。ご注意ください。

対策
ご注文の際に念には念を入れて「ご注文内容」が正しいか確認をしてからご注文する。

データチェックによる再入稿を防ぐために

データ制作前や入稿前の最終チェックにご活用ください。

データは正常に開きますか?(データは圧縮して入稿してください)
弊社の対応ソフトウェアで作成されていますか?
ご注文サイズでデータを作成されていますか?
塗り足しは作成されていますか?
フォントは全てアウトライン化されていますか?
(PDFの場合は埋め込まれてますか?)
データの容量は合計2GB以下になっていますか?
(容量が大きすぎる場合は最適化したPDF入稿を推奨しています。)
1色刷り面はグレースケールで作成されていますか?
リンク画像等、必要なデータは全て揃っていますか?
加工がある場合、加工指示(加工指示書を添付)をしていますか?

※印刷データ、加工指示書のデータ名は判断できる名前にしてください。

例えば「印刷データ表.ai」や「加工指示書.txt」など

>加工指示書について

宛名印字印刷がある場合、宛名印字リストは準備できていますか?

※必ず当社のエクセルテンプレートからリストの作成をお願いします。

>宛名印字付DMについて

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