印刷通販を注文するなら知っておきたい基礎知識
分かっているようで分からない印刷の基礎知識やもっと理解することで今後の印刷データの作り方が変わるかも?
そんな情報を紹介していきます。印刷物を作るときの知識としてお役立てください。
印刷やデザインで使う単位の基礎知識
単位の種類について
デザインを作成するにあたって、何気なく使っているサイズや文字などの「単位」の基礎知識について解説します。
「単位」を勘違いして使ってしまうとサイズ設定などの重要なところでデータ不備となってしまう場合があるので注意したいところです。ここでは、印刷やデザインでよく使われている単位の種類やIllustratorの単位の設定方法を解説しています。
主に文字の体裁で使用され、活字や写植のサイズに使われる単位です。インチに基づいて定められた単位で、時代や地域によって規格によて大きさが異なります。
1ポイント= DTPポイント:0.3528mm(JIS規格:0.3514でmm)です。
1インチを基準にした印刷の単位で、欧文活字の大きさのひとつです。12ptの活字に相当します。
欧米で用いられる長さの単位で、ヤード・ポンド法で定められた長さの単位です。1インチ=25.4mmです。
画像の解像度は1インチの中にドット(ピクセル)が何個含まれているかを示した単位として「dip」や「ppi」を使用しています。
メートル法で定められた長さの単位で、印刷物のサイズなどは「ミリメートル」を基準にして使用しています。
メートル法で定められた長さの単位です。1cm=10mmです。
日本語組版で古くから使われている出版において使用される単位です。
字送りや行送りを表し、写植時代の文字送りの歯車の歯と歯の間隔に由来しています。1歯=0.25mmです。
日本語組版で古くから使用されている、文字を表す単位です。1級=0.25mmです。
写植時代につくられ、英語の「Quarter(四分の一)」の頭文字「Q」に由来しているようです。
コンピューターで画像を扱う時の最少単位(ドット)です。Webページのデザインを行う際にはピクセルでサイズ設定します。
サイズ設定する際は使っている単位に注意してください。
デザインする際は作るものによって、又はデザインされる方によって使いやすい単位でデザイン作成されていると思いますが、印刷物のデータ作成で注意したい単位は「サイズ設定」の時の単位です。数値はきちんと入力したつもりでも「mm」や「cm」、「ポイント」や「インチ」など、単位を勘違いして設定していると「印刷サイズが注文したサイズと違います。」となってしまう場合があります。
印刷物のサイズは「ミリメートル」を基準としているのでサイズ設定をする際は必ず「ミリメートル」の単位に設定したサイズで作成してください。
例えば、「A4」サイズは210×297mmですが、単位の設定が「インチ」になっていると210×297inch=5334×5779.5583mmとなってしまいます。
データサイズが注文サイズと違うと印刷に進むことができませんので、注意しておきたいところです。
単位をどこでどの単位を使うかを設定できるのは「環境設定」です。
Illustratorでの環境設定で単位を設定する方法をご紹していきます。
「編集」→「環境設定」→「単位」で確認します。
一般の単位が「ミリメートル」になっているとサイズ設定の際に「mm」の単位になるので便利です。
文字の単位は「歯」「級」を使うとレイアウトしやすい?
レイアウトを先に決める際に細かいサイズをミリメートルやセンチメートルで考えた時、文字の単位を「ポイント」や「パイカ」に設定すると「約○○mm」となってしまい誤差が出てしまいますが、日本語組版を行いやすいように切りの良い設定になっている「歯」や「級」にすると「1級=1歯=0.25mm」なのでレイアウトが考えやすくなります。
例えば、「20級」の文字サイズ(5mm四方のサイズの文字)を20文字入れたい場合、1行の長さは100mmあればいいことになります。文字数や一行の幅が換算しやすいため、きっちりしたデザインをレイアウトする際に考えやすくて便利です。
自分のデザインスタイルに合わせて文字の単位にもこだわってみてはどうでしょうか?
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