印刷通販を注文するなら知っておきたい基礎知識
分かっているようで分からない印刷の基礎知識やもっと理解することで今後の印刷データの作り方が変わるかも?
そんな情報を紹介していきます。印刷物を作るときの知識としてお役立てください。
オフセット印刷とは?
オフセット印刷とは?
オフセット印刷とオンデマンド印刷の違い
印刷通販JBFでは、オフセットとオンデマンドを主力の印刷法としています。ここでは、オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いをご説明いたします。
オフセット印刷とは?
オフセット印刷は、ほとんどの印刷物の主流となる印刷法です。
データを製版し、版についたインキを、ブランケットと呼ばれる樹脂やゴム製の転写ローラーに一旦移し(=off)、中間媒体を介します。それを用紙に転写(=set)させるといった、刷版と用紙が離れている印刷方式から、「オフセット」といわれています。
印刷通販JBFでは、印刷物に応じてオフセット枚葉機と輪転機を使い分け、最適な方法で印刷を行っています。

オンデマンド印刷とは?
オンデマンド印刷は版を必要としないデータをダイレクトに読み取り複写する方法です。データごとに印刷が可能なため、バリアブル印字を行う事が出来ます。バリアブル印字とは宛名印字のように、住所、名前など1枚ずつ自由に変換して印字することができます。宛名だけでなく、ナンバリングやメッセージなどを印字することもできます。

オフセット印刷とオンデマンド印刷の違い
オフセット印刷とオンデマンド印刷の違いは、大きく分けて「作業」「使用用途」「コスト」「納期」、そして「印刷の原理や色表現」の5つに分けられます。それぞれの違いについて詳しくお伝えいたします。
作業の違い
オフセット印刷は版が必要です。そのため、印刷の前に製版工程が入ります。作業の流れは、データ作成・編集⇒データチェック⇒製版⇒印刷機にセット⇒ブランケットに転写(オフセット)⇒乾燥・仕上げを経てお客様へ納品されます。対してオンデマンド印刷は、製版作業がないため、工程作業が少なく短納期でお届けできるのが特長です。作業の流れは、データ作成・編集⇒データチェック⇒印刷機へデータを送信⇒印刷・出力⇒加工・納品を経てお客様の元に届きます。

使用用途の違い
オフセット印刷は、大量印刷・高品質な物を印刷する際に向いています。使用用途の例としては、書籍、雑誌、カタログ、新聞、パンフレット、チラシ、ポスターが挙げられます。対してオンデマンド印刷は、少部数でのバリアブル印刷に向いています。使用用途の例としては、名刺、ショップカード、少部数のチラシはポスター、写真集やフォトブック、会社の資料、企画書、個別のDM(バリアブル印刷対応)などが挙げられます。
コストの違い
オフセット印刷は版を作成しなければならないので、数千~数万円程度の初期費用が発生します。しかしオフセット印刷の場合、印刷スピードが速いため大量注文すればするほど1枚あたりのコストが下がります。反対に少部数の場合は割高になってしまうため、その際はオフセット印刷は向いていません。
オンデマンド印刷は、データから直接印刷できるため版を作成する必要がなく、初期費用は発生しません。また、必要な時に必要な部数だけ印刷ができるので、少部数でも気軽に印刷できるところがメリットです。
項目 | オフセット印刷 | オンデマンド印刷 |
---|---|---|
初期費用 | あり | なし |
1枚あたりの印刷費 | 部数が増えるほど安くなる | 部数が増えてもさほど変わらない |
少部数のコスト | 割高 | 割安 |
ダイブ数のコスト | 割安 | 割高 |
納期の違い
オフセット印刷は、納期が掛かります。その理由としては「版を作る必要があるから」「印刷後の加工や乾燥に時間を要するから」などが挙げられます。基本的にオフセット印刷は、大量印刷になることが多いため、一般的には3営業日〜7営業日程度の納期となってしまいます。しかし印刷通販JBFなら、自社工場で一括生産のため、当日12時までに入稿すれば、当日発送も可能な商品もご用意しております。
印刷の原理と色表現の違い
オフセット印刷の原理は、以下の通りです。
1.”水と油は混ざらない性質”を利用し、「印刷部分にだけインキがつく」状態を作る
2.ブランケットにインキを転写する
3.紙に印刷する
色を付ける場合は、4色のインキ「C(シアン)」「M(マゼンタ)」「Y(イエロー)」「K(ブラック)」それぞれの版が重なり合って印刷され、フルカラーが再現されます。オフセット印刷に用いる版は平版であるため凹凸はありません。油性のインキと湿し水の反発を利用し、平版上にインクがのる部分とのらない部分を分けてインキ画像を形成しています。オフセット印刷での色表現は再現性が高く、細部の美しい仕上がりを重視するならオフセットがオススメです。オンデマンドや家庭用プリンターやコピー機と比べると非常に綺麗な仕上がりです。



対してオンデマンド印刷は、版を使わず、データを直接プリンターに送って印刷する方式で、「レーザープリンター方式」と「インクジェットプリンター方式」の2つに分けられます。色の表現はオフセット印刷と同様CMYKを用いますが、オフセット印刷よりも色の安定性は出ず、ややバラつきが出る可能性が高いです。また写真の再現性についても、悪くはないが、オフセット印刷ほど滑らかな表現は難しい場合もあるでしょう。
比較項目 | オフセット印刷 | オンデマンド印刷 |
---|---|---|
作業 |
・版を作成して大量の紙にインキで印刷する ・事前準備が多い |
・データを直接プリンターに送信して印刷 ・事前準備は少ない |
使用用途 | ・大量印刷に最適 |
・少量印刷に適している ・個別対応も可能 |
コスト |
・初期費用が発生する ・大量印刷で1枚あたりの単価が安くなる |
・初期費用は発生しない ・少部数であれば割安 |
納期 | ・長い | ・短い |
印刷の原理と色表現 |
・インキを使う ・色の安定性や再現性が高い |
・トナーやインクジェットを使う ・色の再現性はやや劣る |
オフセット印刷のメリット
オフセット印刷のメリットは、以下の2つ挙げられます。
大部数の印刷ならコストダウンができる
製版が必要なため、コストが高くなってしまう印象ですが、部数が増えるほど単価が抑えられがます。また、納期を長くすることでコストダウンをすることができます。
印刷の仕上がり品質が高く、販促に最適!
オフセットは版が直接触れないため、摩耗が少なく、非常に鮮明な仕上がりで、印刷精度が高いです。写真や文字の細部まで鮮明に印刷できるため、安心の仕上がり品質で、チラシやフライヤーはもちろん、パンフレットや製品カタログなどの冊子の販売促進アイテムに最適です。
オフセット印刷のデメリット
対して、オフセット印刷のデメリットは以下2つが挙げられます
少部数の印刷だと割高になる
オフセットは版が必要なので少部数の際は、割高となってしまいます。少部数をお考えの場合はオンデマンドをオススメします。
納期に時間がかかる
工程が多い分、納期に時間を必要としますが、印刷通販JBFなら自社工場で一括生産のため、当日12時までに入稿すれば、当日発送も可能な商品もご用意しております。
オフセット印刷・オンデマンド印刷の活用イメージ・事例

印刷通販JBFではチラシ・フライヤーは大量部数の7万部までご注文いただけます。商品にない部数も別途見積にてお気軽にご相談ください。

基本的にオンデマンドで対応する名刺は、少部数でも短納期、低価格!今はならどの特殊紙を選んでも一律料金にてご案内しております。

オンデマンドのバリアブル印字を活用した宛名印字付商品はダイレクトメールにピッタリです。宛名シールを準備する必要がなく、すぐに投函することが可能です。

-
印刷通販について

Microsoft Officeのデータをモノクロデータにする方法をご紹介しています。データの一部カラーが残っていると再入稿になる場合があります。

ビジネスにおける封筒印刷の基礎知識と注意点について説明しています。サイズや形状に関する基礎から相手に送るときに気を付けたい宛名書きのポイントや印刷データ作成時の注意点を解説しています。

印刷用紙厚さは「kg」で表します。印刷通販でご注文の際に紙を選ぶときに重要な知識です。基本を知ってチラシやフライヤー、冊子など仕上がりや加工、使用する用途によって適切な厚みを選びましょう。

私製はがき(ポストカード)をつくるときの注意点をご紹介しています。私製はがきを通常はがき料金で送るには作成時に注意したいルールがあります。その規定を理解してDMや挨拶状の作成に活かしてください。

フライヤーやDM、名刺に便利なQRコードの掲載の注意点をご紹介しています。QRコードはスマホや携帯などのアプリで簡単にWEBサイトや連絡先登録などへの誘導することができるので大変便利です。