印刷通販を注文するなら知っておきたい基礎知識

分かっているようで分からない印刷の基礎知識やもっと理解することで今後の印刷データの作り方が変わるかも?

そんな情報を紹介していきます。印刷物を作るときの知識としてお役立てください。

vol.73
パソコンと印刷の基礎知識3

今更聞けないDTPの基本

DTPについて

DTP(Desktop publishing/デスクトップパブリッシング)とは、書籍・新聞などに代表される、様々な印刷物の編集や割り付けなどの作業を、パーソナルコンピュータ上で行って、プリンターで出力することを指します。

簡単に言うと、「パソコンでデータを作成し、実際の印刷物に仕上げるまで」の事だと考えてください。その印刷用データ(入稿データ)は、下記のような流れで処理され、印刷物として仕上がります。

DTPイメージ

※PDFには、X-1a〜X4など、規格のバージョンが存在します。規格の新旧により対応している機能が異なるので注意が必要です。現在では、PDFを書き出すソフト側でX-4以上がスタンダードになって来ています。

PDFファイルについて

Portable Document Format(PDF)は、ソフトウェア、ハードウェア、OSに関係なく、文書を確実に表示および、交換するために使用されるファイル形式です。特徴としては、データを軽量化(圧縮)でき、どんなパソコンで開いても同じように表示できることです。

世の中に存在するパソコンが全て同じ環境で動作している訳ではないので、「データをどんなパソコンでも同じように表示する」ことは案外難しい事なのです。

印刷通販ではこのPDFファイルでのデータの入稿を推奨しています。

※PDFでもデータ内で使用している「フォント(文字)」が、完全にデータ内に「埋め込み」になっていないと、正しく表示できません。

※PDFファイルでの入稿データの場合フォントの埋め込みは必須となります。

※PDFファイルはAdobe社の規格です。データを正しく表示するには、Adobe Readerの使用が推奨されます。

> PDF入稿のすすめ(Illustrator、InDesign)

拡張子

Adobe社とちょっと専門的な話

アプリケーションの話でも触れたとおり、デザイン・クリエイティブ関連のツールでは、まさにAdobe社(アドビ)の寡占状態。

印刷業界にいたっても同様で、ワークフローに欠かせないデジタル技術の多くが、Adobe社に依存しています。例えば、印刷の前段階である製版におけるRIP※1(Raster Image Processor)も、開発・販売する会社※2が、Adobe社の提供する「PDF解析変換プログラム」を、各社独自のスタイルで製版用システムに対応させて販売しています。 そのAdobe社の提供する技術は、時代とともに改良されて、「PostScript(ポストスクリプト)※3」→「CPSI※4」→「APPE※5」と進化してきました。

※1 ラスタ画像化処理システム「ラスター」は点の集まり、つまりデータをデジタル処理で画素単位に分解(画像化)する機械、もしくはプログラムの事

※2 大日本スクリーンは「Trueflow」「EQUIOS」、日本アグフアゲバルトは「Apogee」、富士フイルムは「xmf」「Celebrant」、コダックは「Prinergy」など。JBFではApogeeを使用

※3 曲線の計算式や、テキストをPostScript言語でプリンタに命令し、それを受けてプリンタは演算処理を行い所定の場所に出力する技術。

※4 PostScriptは、プリンタに搭載されたプロセッサ(CPU)に依存してたが、技術の進歩でPC側で計算処理させた方が速く処理できるようになった。このプログラムで制御した「設定可能なPostScript」の事がCPSI。

※5 PostScriptとCPSIの後継が、APPE(Adobe PDF Print Engine)。PostScriptでは、データの透明効果などが処理できず、メーカー独自の処理やPDF/X-1a形式で保存することで対応してきたが、APPEによって特殊な処理をされたデータ(透明効果、ボカシ、ドロップシャドウ、光彩効果、また特色やRGBデータなど)も合成画像化しないでそのまま処理が可能となった。

DTPで使うアプリケーション
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