印刷通販を注文するなら知っておきたい基礎知識
分かっているようで分からない印刷の基礎知識やもっと理解することで今後の印刷データの作り方が変わるかも?
そんな情報を紹介していきます。印刷物を作るときの知識としてお役立てください。
今更聞けないPC(パソコン)環境の基本
PC(パソコン)の種類
普段われわれが使用している、PC(パーソナルコンピュータ)以外にも、使用用途や扱うデータの量に合わせて、大まかに以下のような種類が存在します。
俗に言う、スパコンと呼ばれるコンピュータで、膨大な量のビックデータを処理します。
昔は、事務処理を行なわせるため専用で作られたコンピュータを指しましたが、現在では、社内サーバーなどがこれにあたります。
われわれが、普段仕事で使用しているパソコンのことです。
MacとWindowsの違いとは
コンピュータの中には、色々な命令を実行させるための「基本ソフト(OS)※」が入っています。有名なのは誰もが知っている「Windows」と「Mac OS」。
いつも使っているビジネスソフトも、このOSが無いと、動かすことができません。
一般的にエクセルやワードに代表されるような「ビジネスソフト」は、「Windows」。クリエイティブな処理を行うには「Mac」との認識が今も主流です。
また、Windowsは、Microsoftが、PC互換機用の基本ソフトとして「OS」のみを提供しているため、色々なメーカーの販売するパソコンに必ずインストールされているOSです。ところが、Mac OSは、基本的にAppleの製品にしかインストールされないことから、両者の世界シェアには大きな開きがあります。
※【OS(オーエス)】:Operating Systemオペレーティング システムの略
Windowsは、誰もが使っている一番有名な基本ソフト、世界シェアの88%を占めると言われています。
iPhoneのiOSでは世界的なシェアを誇っているAppleですが、MacOSはWindowsに大きく差をつけられています。
他にもGoogleのChrome OSなど存在しますが、あまり一般的ではありません。
アプリケーションの種類
アプリケーションとは、作業の目的に合わせて使い分ける「ソフトウェア(ソフト)」の意味です。「アプリケーションプログラム」や「アプリケーションソフト」などと呼ばれます。
印刷業界で主に使用されるアプリケーションの代表として、「Adobe(アドビ)社」の「illustrator(イラストレーター)」、「PhotoShop(フォトショップ)」、「inDesign(インデザイン)」があります。
それぞれの使用用途には特徴があり、主に「illustrator(イラストレーター)」は、「デザイン制作」。「PhotoShop(フォトショップ)」は、「写真加工」。「inDesign(インデザイン)」は、「編集・組版」と覚えてください。高機能なアプリなので、一部でそれぞれの垣根を超えた処理なども可能にはなっていますが、主に上記の住み分けで使用されています。
画面上で細かな作り込みが可能な、高機能グラフィックソフト。レイアウト(文字入力編集)→写真貼り付け→印刷用データ出力までが、このアプリケーションだけでできてしまうため、デザイナーが一番使用しています。
写真(画像)の編集・加工では右に出るものがない、写真加工ソフトの決定版。豊富なフィルターとピクセル単位での調整が可能な高機能アプリケーション
ページ数の多い冊子などのデザインや、編集に最適なアプリケーション。イラストレーターでは、困難な多ページ編集を快適に行えます。
普段使用しているOfficeの「エクセル」、「ワード」、「パワーポイント」などでも印刷データを作成することは可能です。
ただし、グラフィック専門のソフトではないため、データの作り込みが難しい面があります。
印刷通販の入稿データで使用されているソフトの分布は、おおよそ右円グラフのようになります。※
イラストレーターで作成されたデータが一番多く、次にOfficeのソフトで作成されたデータが続き、以下インデザイン、フォトショップ、その他となります。
意外にOffice系のソフトで作成されたデータが多いのは、それだけWindows PCが多く使用されている事を意味します。
※データ内の数値はあくまで参考数値です。
データの形式について
アプリケーションの種類で紹介した、「イラストレーター」や「フォトショップ」、「インデザイン」、「Office」のソフトで保存できるデータは、それぞれ「形式」が異なります。
印刷用のデータを作成する上でデータの形式は重要で、「どんな形式のデータでも印刷できる」訳ではありません。以下に各アプリケーションで保存できる形式と、印刷入稿が可能な形式の一覧を表記しておきます。
※保存形式は、拡張子で表記します。(拡張子はデータ名の末尾に付くデータ形式を示した記号です)
ファイル名の後ろに付いている「.pdf」などの記号が「拡張子」です。拡張子は、そのデータがどういった形式のデータであるのかを示しています。
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