印刷通販を注文するなら知っておきたい基礎知識
分かっているようで分からない印刷の基礎知識やもっと理解することで今後の印刷データの作り方が変わるかも?
そんな情報を紹介していきます。印刷物を作るときの知識としてお役立てください。
印刷用紙サイズの基本と選び方
印刷を注文する上でどれにすればいいのか迷うのが用紙の選びではないでしょうか?
用紙は印刷可能なサイズや、紙種、重さや選び方など、材質、印刷物のサイズや風合い、用途によってさまざまな条件を考慮して選ばなくてはなりません。
そこで、印刷通販JBFでは紙の基礎知識をご紹介します。印刷用紙を選ぶ時のご参考にしてください。
紙のサイズについて
一般的に使用されている印刷物はA列、B列があります。B列の方がA列より大きく、B判の面積はA判の1.5倍の大きさです。
0判を半分に切っていくごとにB0→B1→B2…(A列の場合はA0→A1→A2)の順に小さくなっています。短辺と長辺の比率は1:√2の関係です。
全判はA1判、B1判それぞれのサイズに断裁余白を含んだサイズになっています。
また、A判、B判の紙に加えてA全判より一回り大きい「菊全判」やB全判よりひと回り大きい「四六全判」もありこれらは書籍などの印刷に多く使われるサイズです。
A判は国際基準でドイツの物理学者オズワルド氏によって提案されたものです。ドイツ工業院規格であったものを1929年に日本が採用し、今で一般的に使用されることが増えてきました。A0判の面積は1平方メートルです。B判は江戸時代に使われた「美濃判」の寸法がルーツとされる日本独自のサイズです。
■ 仕上がりサイズの一覧表
A列のサイズ
- A1
- 594×841mm
- A2
- 420×594mm
- A3
- 297×420mm
- A4
- 210×297mm
- A5
- 148×210mm
- A6
- 105×148mm
B列のサイズ
- B1
- 728×1030mm
- B2
- 515×728mm
- B3
- 364×515mm
- B4
- 257×364mm
- B5
- 182×257mm
- B6
- 128×182mm
人気商品の用紙のサイズをご紹介
用紙のサイズはどんな仕様にしたいか、どんな形態にしたいかによって用紙サイズが違っています。
人気商品の具体的なサイズをご紹介します。
上記表示サイズは一例です。上記以外にもさまざまなサイズの印刷が可能です。
料金表などにない商品などがありましたらサポートセンターまでご相談下さい。
用紙サイズ別の特徴
前述でも説明しましたが、印刷用紙サイズには大きく分けてA判とB判に分けられており、A判は国際標準規格の用紙サイズの寸法、それに対してB判は国内規格の寸法で日本独自のサイズです。
では最初に、”世界共通の寸法”である、A判のそれぞれの紙サイズの特徴について説明いたします。
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A1(841mm×594mm):新聞紙を見開いた時よりも少し大きいサイズ
⇒印刷用紙サイズ規格のなかで、最も大きいサイズはA0ですが、その次に大きいサイズがA1です。主にポスターや店頭に飾られている看板、そして建築業界では設計図の図面表などに使用されます。離れた場所からも視認性があります。街中で見かけるポスターのほとんどはA1サイズであるため、もしかしたら何度も見かけたことがあるかもしれませんね。
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A2(594mm×420mm):A1だと少し大きい場合に用いるサイズ
⇒ポスターや看板などにA1サイズを使用すると説明しましたが、A2サイズは近くで見るためのポスターにを使用します。大きさとしては新聞1ページ分なので、駅のホームに貼られている広告や家庭用のカレンダーに使用されることが多いでしょう。A2サイズと言葉で聞くと馴染みがないように思われがちですが、意外と私たちの周りの身の回りでA2サイズは使用されているのですね。
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A3(297mm×420mm):一般家庭用のプリンターでも印刷可能なサイズ
⇒主にお店のメニュー表やパンフレット、選挙ポスター等に使用されています。A3サイズであれば、家庭用のプリンターでも対応しているものが多いです。ポスターやパンフレット、企業の会社案内やチラシとしても使用されることが多いです。また、A3サイズは半分に折ればA4サイズになるため、他の資料と一緒にファイリングしやすい点も特徴の1つです。
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A4(210mm×297mm):一般的な印刷コピー用紙の標準規格サイズ
⇒最も知られている印刷用紙サイズであるため、企業や教育機関の書類、各種折込チラシなど様々な場面で使用されています。またクリアファイルと同じ大きさであるため、保管もしやすいでしょう。多くの場面でA4サイズが使用されるようになった理由としては、1993年に厚生労働省が「すべての行政文書の規格はA4とする」という指針を発表したためです。これに反したからといって罰則はありませんが、A4サイズで作成することがマナーとして世に知れ渡っています。
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A5(148mm×210mm):意外と日常生活で見かけるA4の半分のサイズ
⇒A5と聞いてもイメージ出来ない人も多いかもしれませんが、実は私たちの日常生活においてよく見かけるサイズです。例えば、手帳や本、または小さいサイズの納品書や請求書。どれも持ち運びやすさや使いやすさを要する日用品ですね。カバンに入れてもかさばらない、机に置いてもそこまで邪魔にならないのがA5サイズといえるでしょう。
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A6(105mm×148mm):手のひらに収まるハガキち近い小さいサイズ
⇒A6サイズは、A5サイズよりも少し小さいサイズで、主に本屋さんで見かける文庫本やメモ帳、そして卓上カレンダーにも使用されています。気づいたときに直ぐメモできたり、電車やバスの移動中に読んだりするなど、片手で取り出せて片手で収納できるサイズがA6サイズです。
以上がA判のそれぞれの紙サイズの特徴でした。
続いて、日本独自のサイズである、B判のそれぞれの紙サイズの特徴について説明いたします。
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B1(728mm×1030mm):A1より一回り大きいサイズ
⇒主に、映画館に展示しているポスター、展示会でのパネル掲示、アニメキャラクターのタペストリー等に使用されています。先ほど説明したA1よりも一回り大きいサイズであるため、遠くからでもよく見えることを利点として、日常生活で用いられています。
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B2(515mm×728mm):遠くからの視認性が高い一目見て分かるようなサイズ
⇒A2の1.5倍ほど大きいB2は、主に展示会のパネルや、ウェルカムボード、または広告キャンペーンなどに使用されています。つまり、一目見て、情報の内容が何なのかが分かるような時に、使用されやすいサイズでしょう。見る人にインパクトを与えたいとき等にB2サイズを用いると良いですね。
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B3(364mm×515mm):新聞紙1ページより少し小さいサイズ
⇒主に電車内の広告(つり革広告)や、新聞の折り込み広告などに使用されています。しかしB3はB2の半分のサイズであるため、ポスターとしては割りと小さいサイズです。また、一般家庭のプリンターではなかなか対応していないものが多いので、B3を印刷したい場合は業者に依頼しなければならないでしょう。
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B4(257mm×364mm):新聞折込チラシよく使われているサイズ
⇒B4は新聞折込チラシでよく使われるサイズで、B5サイズ2枚分であり、主に400文字詰めの原稿用紙や、週刊誌、賞状、履歴書などに使用されています。ビジネスよりかは、日常生活の方がよく見かけるかもしれません。
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B5(182mm×257mm):B4の半分のサイズ
⇒学生であればキャンパスノートをよく使うことでしょう。そのキャンパスノートのサイズがB5です。また教科書や週刊少年誌などもこのサイズに該当します。B5は、A4よりも一回り小さいため場所を取らないため、コンパクトで持ち運びやすい点が特徴です。映画のチラシとしてよく使われているサイズです。
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B6(128mm×182mm):手に馴染みやすくて使い勝手が良いサイズ
⇒B6の特徴は、なんと言っても手に馴染みやすいサイズであるところ。したがって手帳やコミック本、横長の卓上カレンダー等に使用されています。手帳で有名なメーカーのなかで、最も購入数が多い手帳のサイズはB6なんだそうです。それくらいB6は、使い勝手が良くて困らないサイズだと言えるわけです。
まとめ
今回は、印刷用紙注文する上で、どのような点を抑えたら良いのかをご紹介させていただきました。
同じ印刷用紙でも、サイズや厚さによってその印刷用紙の用途が異なるため、印刷用紙を選ぶ際は、使用する際の用途に適したサイズ用紙を選ぶことが大切です。
用途に合わせた印刷サイズを選ぶことで、「大きすぎた」「小さすぎた」という失敗は起きず、仕上がりの良い制作物が完成します。
もし、どの用紙サイズが印刷対応可能なのか、どの用紙サイズを選んで良いかわからないといった方は、JBFへお問い合わせください。
当社のサポートセンターのスタッフが、直接対応させていただきます。
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