印刷通販を注文するなら知っておきたい基礎知識
分かっているようで分からない印刷の基礎知識やもっと理解することで今後の印刷データの作り方が変わるかも?
そんな情報を紹介していきます。印刷物を作るときの知識としてお役立てください。
面付けは印刷通販の低価格実現のカギ
印刷方法は大きく分けて2つ!
印刷方法には「オンデマンド印刷」と「オフセット印刷」の2種類があります。
「オンデマンド印刷」とは少量ロット数を印刷する際に適した印刷方法のことで、イメージとしては家庭にあるプリンターや会社のプリンターといったところでしょうか。必要な分を自分のタイミングで印刷することが出来るので、印刷内容に変更があればすぐに修正が効いたり、短期間で納品ができたりするします。
対して「オフセット印刷」では全判サイズの用紙を使用するため、全判サイズの紙に目的のサイズが何枚取れるかを考えて印刷する必要があります。例えばA4サイズのチラシを作りたい時はA全判に8枚とれるので、A4サイズを付け合せて刷版し、印刷します。
「オフセット印刷」の場合、大量ロット数を印刷するのであれば印刷費用を大幅に削減できる他、使用する機械も大きな機械であるため、A0サイズなど大きなサイズの印刷にも適しています。
面付けとは?
なお、冊子やパンフレット等の製本商品も、ご指示通りのページ順番になるよう全判サイズに配置する工程があるのですが、この工程のことを「面付け」と言います。
イメージがつきにくいかと思いますが、家庭や会社で免許証や保険証、あるいは領収書などをコピーする際、A4サイズ1枚ずつ出していたら非常に紙がもったいないですよね?そんなとき、出来るだけスキマが出来ないよう原本を並べて印刷するかと思います。あの工程も「面付け」と呼ぶのです。

冊子印刷に関する面付け
冊子の面付けは製本の種類や工程によって異なります。また折り丁の折り畳み方も、折り機の仕様によって変わります。冊子が印刷、製本されて仕上がるまでの工程において、スムーズにいくように面付けしていきます。
ただし面付けをする際、印刷ページの順番や向きが正しくなければいけないこと、また切断位置のミスが起こる可能性があるなど、注意点がいくつかあります。したがって面付けを自分でやってみたい場合は、一度設計図を書いてから始めた方が良いでしょう。
ちなみに印刷通販JBFでは、データチェック後、面付けソフトによって正確に面付けされる仕様になっております。そのためお客様にはページの見開きか、単ページ連結PDFデータをご入稿頂いております。

低価格を実現するための秘密?!
印刷通販では低価格を実現するために「面付け」によるコストカットを行っております。A4チラシを印刷する場合、100部であろうと10,000部であろうと同じように版が必要となり、同じ分だけのコストがかかります。そのため10,000部の1枚当たりの単価に比べ、100部の方が単価が高くなってしまうのです。
そこで印刷通販では、刷版にかかる費用を全国からご注文いただき、印刷紙面に収まる複数の商品を紙種、色数、枚数毎で効率よく面付けすることでコストカットしています。また同様に、用紙の予備紙コストやランニングコストも、面付けを行うことで十分なコストカットに繋がっています。つまり同じ商品を同じ刷版で購入した形(同時購入したこと)になっているわけです。
これは安定した受注量と品質管理、印刷に関する長年のノウハウがあるからこそ実現するシステムだと言えるでしょう。

[参考文献]
『改訂版 印刷発注の基本がわかる本』(2010)藤本隆著/日本能率協会マネジメントセンター
まとめ
今回は、印刷方法の1つである「面付け」のついてご紹介させていただきました。「面付け」を行う事で大幅なコストの削減、また大量印刷が可能となります。
しかし記事内でもお伝えした通り、「面付け」はやや高度な技術と専門的な知識が必要であり、慣れていない方だと難しいと感じる場合もあるでしょう。
そのような時は弊社JBFへお任せください。私たちはお客様から預かった大切なデータを元に、「面付け」作業をさせていただきます。
また今回ご紹介しました「面付け」以外にも、弊社では様々な印刷業務に対応しております。小さな事でも構いません。何かお困り事がございましたらお気軽にお問い合わせください!

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