無線綴じ冊子のデータ作成の注意点(背幅計算)
無線綴じは、針金や糸を使用することなく、接着剤で背表紙をつけて表紙を包み込む製本方法です。
背表紙があるのが特長で、本文のページ数や用紙の種類、斤量によって厚みが変わってくるため、それに応じて背表紙の幅も変わってきます。そのため表紙(表1)、裏表紙(表4)となるデータには背幅を考慮したデータ作成が必要になります。
無線綴じ冊子をご注文で、印刷データに表1、表4の間に背幅がない場合、表2、表3の 間、本文、最初と最後のページにのりしろスペースがない場合はデータ不備として再入稿になる場合がありますので予めご了承ください。
表紙用紙、本文用紙、ページ数を選択してください
無線綴じ冊子を作成する際に背表紙となるところを「背幅」といいます。用紙の種類やページ数によって幅が変わってくるので、データを作る際は注意が必要です。
背幅計算で出たサイズを仕上がりサイズの表1(表紙)、表4(裏表紙)の真ん中に入れて背表紙を作ってください。
※背幅が「3mm以下」の場合は、背表紙に文字を入れると文字サイズが小さいため、印刷しても読みづらいです。製本時にレイアウトが崩れる可能性も高くなります。
※また、背幅ぴったりに文字をレイアウトした場合、製本時のわずかなズレで表紙や裏表紙に文字がはみ出てしまう可能性があります。背幅に文字を入れる場合は、文字の両側に余裕をもってレイアウトしてください。
(文字の両側に余裕=0.5mm あるといいです。)
無線綴じ製本は接着剤で製本するため表2(表紙の裏)、表3(裏表紙の裏)に「のりしろ」が必要です。
その為、ノド側の断裁位置から幅4mm、見開きの場合は、中央に幅8mmの白地が必要です。さらに、背幅を含んだ見開きの場合は、見開きの中央に幅8mm+背幅が「のりしろ」になります。
背幅を挟んだ見開のデータは仕上がりデータに背幅+8mm(のりしろ)を追加してデータを作ってください。
表2(表紙の裏)、表3(裏表紙の裏)に接着剤をつける為、本文の最初のページと最後のページのノド側の断裁位置から幅4mmの白地が必要です。
左綴じ、右綴じでのりしろスペースの位置が変わるのでご注意ください。