ブックタイトルSpecial Interview 高畑充希|P2 after5clubmagazin 7月号

ページ
2/16

このページは after5clubmagazin 7月号 の電子ブックに掲載されている2ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)
  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

高畑充希 A5C Special Interview。1986年の初演以来、度々再演が行われている『奇跡の人』。三重苦の障害を負ったヘレン・ケラーとその家庭教師アニー・サリヴァンの 物語だ。高畑充希もまた、この作品に魅入られた一人。

「菅野美穂さんがヘレンを演じた2000年の上演から、再演のたびに欠かさず観に行っていました。ヘレンは実はただのかわいい子ではなく、わがままで頭が良くて、扱いづらい。サリヴァンもたくさんのハンデを抱えている。そんな登場人物たちが懸命にもがいている人間くささが魅力なんです」

2009年の再演でヘレン役に抜擢され、その憧れの舞台に立った彼女。

「とにかく必死だった。稽古場から帰ってお風呂に 入って初めてあざだらけになっていることに気づく、そんな現場でした」

と笑う高畑がこの10月、5年の時を経て再びヘレンとして舞台に立つことになった。

「前回ヘレンをやった後からずっと、いつかはサリヴァン先生を演じたいと思ってきたんです。だからまたヘレンをというお話をいただいたとき、最初はびっくりしました。でも、サリヴァンをやるにはもう少し歳を重ねたほうがいい。だったらその前にもう一度この作品と向き合える機会をもらえたんだ、頑張らなきゃっていまは思っています」

今回は演劇界の新鋭・森新太郎が初めて演出を手掛け、サリヴァン役は木南晴夏が務める。新キャスト、新演出のなか、経験者で ある高畑のスタンスは揺るぎない。

「すべてががらっと変わるから、私は『奇跡の人』が好きなんだという感覚と、前回『ヘレンってこういう人なんじゃないか な?』と考えたその記憶だけを残して、また新しくつくれたらいいと思っています。再演という意識はあまりありません」

去年はNHK 連続テレビ小説『ごちそうさん』や、舞台『ウレロ☆未公開少女』、『スウィーニー・トッド』、6月公開の映画『女子ーズ』の撮影など、振れ幅の大きい一年 を過ごしてきた彼女。そこで得た経験を糧に、また新たなヘレン像を見せてくれそうだ。

「ヘレンをやるのはすごく体力のいることだけれど、かつてはピーター パンとして飛び回っていたこともあるくらいなので大丈夫です。身体がボロボロになるのは、けっこう好き(笑)。ここ1、2年は感情を抑えることをテーマに してきましたが、久々に感情の赴くまま、精一杯演じたいと思います」

たかはた・みつき1991年、大阪府出身。05年、『山口百恵トリビュートミュージカ ル プレイバック part2 屋上の天使』のオーディションでグランプリを獲得しデビュー。6月7日公開映画『女子ーズ』、12月公開映画『アオハライド』、『バンクーバーの朝日』 が待機中。

※電子ブックサンプルは上記までです。